自衛官妻SACHIの日常

年明けはじめの大仕事!出航じゃないよ出向だよ。


明けましておめでとうございます!SACHIです。今年もよろしくお願いします。
さて1月は我が家にとってはじめての出来事「出向」がありました。
”へぇ~、自衛隊にいるとそんなこともあるんだね”くらいの予備知識として頭のすみっこに置いといてもらえればいいのかなと思います。

出向と入校4
私が社会人としてお勤めをしていた頃は周りに出向で来ている人・出て行く人っていなかったので、出向ってドラマの中の出来事だったんですよね。
ドラマ・・・というのは、まぁ、半沢直樹です。
最終回「これは昇進か栄転だよね」って場面でまさかの出向!ドラマ終了!!というまさかの展開にドギモを抜かれた私は出向というものを完全にネガティブなものとしてインプットしてしまいました。
なので「今度○○に出向なんだよね」って夫から話があったときには「あぁ・・・なんという事なの・・・」と私は顔面蒼白で膝から崩れ落ち、というのは嘘ですがそもそも出向とは?を理解する必要がありました。
さっそくスマホに向かって「出向ってなに?」と話しかけると

【出向】
でむくこと。命令を受けて、籍をもとのところに置いたまま、他の役所や会社などで勤務につくこと。(デジタル大辞泉引用)
また他の説明では
大別して在籍出向と移籍出向(転籍)がある。前者は元の会社に在籍したまま他の企業の業務に従事する形態で,後者は他の企業に籍を移す形態である。(百科事典マイペディア)
とのこと。

2537717 (1)
今回、主人は自衛隊に籍を置いたまま他所様の職場におじゃまする訳です。
期間は数週間で、おそらく出向界では短期だと思われます。
民間企業だと、社員を出向させることで人材を循環させたり懐具合を調節したりという狙いもあるかもしれませんが、自衛隊は非営利の組織なので完全に武者修行です。
「ちょっとあちら様の現場にもまれて一回り大きくなって帰っておいで」っていう獅子がわが子を谷底に方式です。

主人の職務については具体的に言えませんが、わかり易い職種で例えると、自衛隊には天気予報の専門部隊がいます。
空飛ぶ広報室というこれまたドラマにも出てくるんですが「晴れる日いつですか?」って聞きに行くと天気図から予報をしてくれるんですね。
この自衛隊で天気予報をしている隊員が気象庁に出向したらどうでしょう?
気象衛星からの映像を分析するスペシャリストや、ベテラン予報士からは分析を超えたアノマリーを聞けるかもしれませんよね。高性能の機材を見たり扱ったり出来るかもしれません。
もしかしたら気の合う人が見つかって「何かあったら電話してきてよ~」「えっ?まじっすか!?助かります~」なーんて事もあるかも。
そうして色々な知識や経験や人脈を得て自衛隊に戻り、自分の得てきたものを還元していくんです。

さて、今回の出向中は主人は家に帰ってきませんでした。出向先の近くに自衛隊の施設があり、寝食はそこになります。
自衛官は訓練や当直や出張で家を空けることは珍しくありませんが、こういうパターンもあるんですね。
それから、私達に馴染みのないところでは「入校」というのがあります。
自衛隊には入隊してからも学校に入ることがあって、それを入校といいます。
英会話学校じゃないですよ。自衛官としてもっと専門的な知識を学べる学校だったり、階級が上がるときに行く学校だったりします。
入校したら寮生活になるので、やっぱり家には帰ってきません。だいたい数ヶ月~1年弱くらいでしょうか。


家にいないと家事の負担は減る反面、自分ひとりだけになってしまったり、子供と二人だけになったりと精神的にしんどい部分があります。
子供が出来てから分かった事ですが、子供と二人だけもけっこう大変です。娘は9ヶ月ですが、何日か主人が帰ってこないと「おかしいぞ」と肌で感じるらしく、いつも以上に甘えたちゃんになるんですよね。常にひっついていないとだめになってしまうので、食事もお昼寝もトイレまで一緒です。
もし月単位で家を空けられてしまうなら実家に帰るのもアリかなぁと思います。
ひとりぼっちやふたりぼっちでいると心の健康を損なったりもしますしね。

ずっと同じ場所で同じ仕事を・・・じゃないのが自衛官とその家族にとって難しいところでもあり面白いところでもあります。
帰って来たときは自分では一生体験しない出来事や一生に数回会うかどうかの人たちの話を聞けましたよ。
自衛官は出向することも入校することもある。要はちょこちょこ家を空ける仕事なんですね。あ、これ自衛官の嫁あるあるのひとつかもしれません。
将来、自衛官と結婚してまさにこういう場面に遭遇したら「・・・これかぁ!」って思ってくださいね。

pc_bridal


2017-01-29 | 自衛官妻SACHIの日常

関連記事

ページトップへ