自衛官妻の近況報告⑨日常のなかの非日常体験
こんにちは、SACHIです。このところ天気が不安定ですね。焼けるように暑いかと思えば午後になって突然の雷雨がきたり、場所によってはゲリラ豪雨に襲われたり。最近の天気予報はとても当たるのでマメに確認しながら外出するこの頃です。
さて、今年は諸事情により夏休みは遠出せず、近所のお祭りに参加したり友達とその子供たちと遊んだりして過ごしています。
ところが平凡な毎日にも突然ハプニングは起こるもので・・・今回は私にとって非常事態だったお話です。
ある日、前回遊びに行って楽しかった住宅展示場にまた行こうと計画していました。少し前にDMが届いていて”夏祭りやります♪きてね♪”という内容だったんです。
かき氷やちょっとしたゲームがあって、今年はまだお祭りって行っていないし(近所の夏祭りが台風で中止になっていました)子供ならきっと楽しいだろうなと私もウキウキしていたんです。
出発進行!と意気揚々、車のキーをひねると・・・
「・・・・・・・・・」
おや?車がウンともスンとも言いません。
「え?なんで?」思った直後に答えが分かり背筋がすーっとしました。原因はバッテリーです。
この日の三ヶ月前に私は全く同じ症状で車が使えないことがありました。前日に主人がライトを消し忘れてバッテリーが上がっていたんです。まったく同様にこの日の前日、買い物に行った先が地下駐車場だったのでライトをつけ、昼間だったのでつけっぱなしに気づかず一晩以上も放置していたのでした。
すぐにJAFに電話をしましたが、会員である主人が現場に立ち会わないとけっこうお金がかかるとのこと。
「あー・・・うー・・・そしたら・・・自分でなんとかしますー・・・」と電話を切り自分でなんとかすることにしました。
「ヘイ、グーグル。車のバッテリーってどうやって交換するの?」って聞いてみたらグーグル先生は簡単に教えてくれました。
まずは新しいバッテリーを用意!お盆の時期だったので届くまで一週間かかってしまいました。
次にボンネットを開けて作業を始める訳ですが、そもそも開け方がワタシワカラナイデス。
車の取説を引っ張りだして運転席にある、この日初めて存在を知ったレバーを引きボンネットを開け、やっと交換を始められるかと思いきや。
娘が「抱っこーーー!抱っこおおおお!」と声を上げて泣き始めます。
どうやらボンネットが開くときのバコッと言う音が怖かったようです。うちの娘は機械や工具をいじる時のガチャガチャ言う音が嫌いです・・・。
真夏日、焼けた車、慣れない作業、離れない娘「うわまじか」な状況です。
しかもこのあとレンチが必要になるとかで、工具箱をガチャガチャ言わせにいかなきゃなりません。
娘を抱っこしできるだけ音が鳴らないように工具箱からレンチを探し、車に戻ったら号泣の娘を無理矢理下ろして足にしがみつかせ、心臓はバクバク手はブルブルの状態ながらなんとかバッテリーを乗せ替えました。
あとはエンジンを掛けるだけ。「火花が散ったらどうしよう……黒い煙が出たらどうしよう……」と怯えながらキーを回したら「ヴヴヴン」といつものエンジン音が鳴りました。
「あなたのバッテリー交換は成功しましたよ~」と天に昇っていくお釈迦様に言われた気分でした。
暑さと緊張で汗だくだく。間違いなくこの夏一番の汗でした。
でも落ち着いてみると、普段やらない事だけに成し遂げた清清しい達成感があり、なんだか人間としての経験値まで大きく稼いだような気持ちになりましたね。
話は変わりまして、最近およそ30年ぶりに再会した物があるんです!
それはフライパン。キティちゃんの形にホットケーキが焼けるフライパンに再会したんです!
二歳になり、自我が育ち始めた娘は今キティちゃんに興味津々です。100円ショップに行けばピンクや赤のキティちゃんグッズがきになってしょうがない様子。
友達からは最初はだいたいアンパンマンだよと聞いていたのでちょっと意外でした。
ちなみに「キティちゃん」が二歳児には発音できないようで「テッキィちゃん」と言います。
その話を母にしたところ、先日遊びに行った際に私が小さい頃買ったものがまだあったよ、とそのフライパンを出してきたんです。
子供の頃それでホットケーキを食べたのは未だに覚えています。子供の私には一匹を完食することは難しいので、頭からいくか胴体から攻めるかで毎度悩んだことも思い出しました。
30年ぶりに日の目を浴びたテッキィちゃんのフライパンでしたがまだちゃんと使えました。
ホットケーキを焼いてもらっていた自分が今は子供に焼いてやっているのか・・・と感傷に浸りそうになったところで娘が生地の入ったボウルをひっくり返しそうになったので大騒ぎとなりました。
鉄製っぽいので、手入れ次第では私に孫が出来る頃まで、もしかしたらその次の世代まで渡せるのかな?と思うとちょっとワクワクします。
私は使わなくなった物は処分したい質ですが、今は使わなくてもまだ使えるものを大事にとっておくというのも良いものだなぁと気づかされました。
旅行などに出掛けて非日常を味わうことはなかったこの夏ですが、小さな非日常と小さな発見ができた夏になりました。
夜には秋の虫の声も聞こえます。辛かった夏ももうすぐ終わりですね。バッテリーが上がらない程度に頑張りたいと思います!