アプリ不要！自衛隊のフリーマーケットを越えた物々交換事情
こんにちは。春ってこんなに寒暖差辛かったっけ？今年はどうにも体がついていかないSACHIです。
春は人の移動の季節ですが、それに伴って物の移動も多いですよね。車に乗っているとちらほらと引越しのトラックから大量の家財道具が新居に運ばれている光景を見かけます。
我が家もこの前、念願のベッドを引き払う事が出来ました。その方法がなんともアナログだったので、今回はその話をしたいと思います。
突然ですが、フリマアプリって使ったことありますか？
私は最近始めて出品者から物を購入し「なにこれ！？すっごい便利♪」って改めてインターネットの恩恵を噛み締めました。
何を買ったかと言うと、子供用の食事ベルトっていう物なんです。外出先で子供椅子が無い時なんかに子供を膝に乗せて、そのベルトで自分とつないでおくという物なんです。
新品でもそんな高価なものじゃないですが、どうせすぐ汚れるし実際使う期間も短いだろうから、どこかのお下がりでいいなと思ったんです。
相手がとても親切な方だったので、気持ちよく、そしてネット通販の売値の半額程度で欲しいものを手に入れることが出来ました。
さて、オンラインで来た物がある一方でオフラインで出て行った物があります。
それが最初にお話したベッドです！
私達夫婦が新居を借りたときに使っていたダブルベッドなんですが、子供が産まれて布団生活にシフトしてからはずっと何とかしたいと思ってきたんです。
捨てるにしても車が小さいので自己搬入は無理・・・引き取りはお金かかるし・・・なんとも困っちゃいます。
そんなある日、主人の後輩の方が近々結婚する事になったそうです。
職場で「どこ住むの？」「入籍いつするの？」「家具買った？」なんて話をしている時にふと「ベッドだけまだ用意できてないんスよー。」って話が持ち上がったとか。
色々と見て回り比較するうちに、もうどれがいいのかさっぱり分からなくなっちゃったそうです。うん、あるある、そういう事。
ベッドってフレームはともかくマットレスは中古を嫌がる人もいるからなぁ・・・と思いつつも「うち、ダブルがあるんだけど、いる？中古になるけどフランスベッドだよ。」と主人が言ったところ「え・・・。いいんですか！？」と意外にも好感触！どころか、翌週末には特大のバンを借りて家まで取りに来てくれたんです。
嫌がるどころかメーカー品だと喜んでくれて、お礼にとお菓子まで持ってきて下さいました。お互い嬉しい、これぞリアルフリーマーケット・・・というより物々交換です！
逆のパターンでは、また別の後輩の方が我が家のカーナビが壊れたと聞いてポータブルナビを譲ってくれたので、転勤先で使えるバスグッズでお礼をしました。
その前は上司の方からテレビショッピングでよくやっていた健康器具のレッグマジなんちゃらを譲ってもらったので大好きなお酒をお返ししました。
・・・え？あぁ、それは今寝室の隅で次の出番に向けてスタンバイしてますよ？ご想像に容易かったかと思います。
どれも転勤先では不要とか、かさばるから持って行きたくはないといった物達です。
転勤の多い自衛隊ではこういうケースはかなり多いのかもしれません。特に単身で移動する場合はあれこれと持っていくよりも、処分してしまって必要ならあちらでまた安く買う方が勝手が良いんでしょうね。
転勤の時期になると、職場内で「これいりませんか～？」という人がちらほら現れたり、気がついたら事務所に置いてけぼりになっていたり、今度来る人と話が通ればそのまま譲るというスライド方式も存在します。
そうそう、自分の次の勤務先にいる先輩や同期、後輩に電話をして「今度そっちに行くんだけど、職場の近所の物件で空くとこないかな？」と不動産を聞いて回るというパターンもあります。
地元情報は住んでいる人間が一番よく分かるものですよね。だから、今現地にいる人に都合の良い下宿を聞いたり、さらには家具家電の貰い手を探している人がいないか、人伝に探してもらうんです。
以前私達が住んでいたアパートも、次にそこで勤務をするご夫婦に紹介してそのまま入居してもらいました。
あ、そのままとは言ってもちゃんと間に不動産屋さんを入れてますよ。「３月に退去しますが、後輩がそのあと住みたいと言っているんです。どうでしょうか？」と申し出たところ「SACHIさんとこの紹介ならOKよ。ただ契約書あるから一度顔を見せにきてね～。」と快諾してもらえました。
こんな感じで引き継がれている物件って、自衛隊に限ってはたぶん少なくないと思います。
電話や対面というオフラインで物々交換が成立しているのは今時珍しい事だと思います。自衛隊ならではかも知れません。
それを可能にしているのは、おそらく自衛隊の同期・先輩・後輩との繋がりの強さなんだと思っています。 学校や現場を一緒にした仲間が全国に散らばっていて、しばらく会っていなくても電話一本で力になってくれるって凄い事ですね。
皆さんが結婚するときにも、もしかしたら新居や家財道具がこの自衛隊ネットワークで見つかるかもしれませんね。
