自衛隊婚活者必見!航空自衛隊パイロットになるまで 航空学生の日常生活について
最近、Netflixで話題となっている「First Love 初恋」で航空学生の日常が取り上げられています。航空学生は、自衛隊への入隊のために学生生活を送ります。そこでは生活規則や訓練、試験などが課されます。今回は、このドラマで描かれた航空学生の生活についてやパイトロットになるための条件、パイロットの将来性、そしてどのように航空パイロットに出会うかということについてお話していきます。
「FirstLove初恋」で登場する航空学生
俳優の木戸大聖 さんと佐藤健さんが2つの時代の航空学生を演じるNetflixシリーズ「First Love 初恋」では、若き日の航空学生達の恋愛模様が描かれています。二人の俳優さんの航空自衛隊制服の初々しい姿が印象的でした。彼らが演じるのは、航空自衛隊のパイロットになった主人公の並木晴道でした。現在は退官して、セキュリティ会社で働いています。このドラマでは晴道の20代前半から30代までの年月が描かれています。
「First Love 初恋」は、1999年に発売された宇多田ヒカルさんの大ヒット曲「First Love」と、その19年後に発表された「初恋」という2曲をモチーフとしたラブストーリーとなっています。1990年代後半、2000年代、そして現在の三つの時代を生きる若者達が二十余年にわたる忘れられない“初恋”の記憶が辿れられています。2021年11月24日からネットフリックスで配信され話題となりました。
その見どころの一つとして、これまであまり明らかにされてこなかった航空学生の日常生活があります。航空自衛隊パイロットの存在が一躍脚光を浴びるようになりました。婚活をしている方にとっては、こんな職業があったのかと、婚活者の方にも人気が出始めています。
航空学生はどんな日常を送っているのか(生活規則、訓練、試験)
航空学生は以下のようなスケジュールで学生生活を過ごします。
航空学生のスケジュール
地上教育(2年)
→飛行準備課程(約6ヶ月)
→初級操縦課程(約6ヶ月)👈木戸大聖 さん演じる並木晴道ココ
→基本操縦課程(約6ヶ月)
→ウイングマーク取得 👈佐藤健 さん演じる並木晴道ココ
航空学生課程の教育
航空学生課程では、主に航空自衛隊の航空機搭乗員としての資質を養うため、約2年間、数学、物理学、英語、航空工学、気象、政治経済などの学科教育、教練や体育などの訓育といった訓練を行います。全科目とも定期試験があり、厳正な判定で進級していきます。卒業後は、飛行準備課程、初級操縦(T-7)課程へと進みます。
航空学生の生活
航空学生として入隊した隊員は、全員が学生舎で規則正しい団体生活を送りながら約2年間の基礎教育を受けます。卒業後は、飛行訓練を中心としたそれぞれの段階の操縦課程に進みます。
1日のスケジュールや規則(一例)
06:00 起 床 日朝点呼 間稽古
06:10 (間稽古後)朝食 洗面 身辺整理
06:50~07:05 清掃
07:05~ 課業準備
07:30 群旗掲揚
07:35~08:00 間稽古等
08:00 課業行進
08:05 (行進後)朝礼
08:15 国旗掲揚
08:25~12:05 午前課業(主に教育隊の訓育)
12:05~13:00 昼 食
13:00~16:40 午後課業(主に学生隊の訓育)
16:40~17:00 フレキシブルタイム
17:00~17:45 国旗降下 航友会活動準備(夕食、入浴、身辺整理)
17:45~18:45 航友会活動
18:45~19:30 自習準備 (入浴、身辺整理)
19:30~19:40 区隊内命令下達
19:30~21:30 自 習 TVニュース視聴
21:30~21:55 就寝準備等
21:55 日夕点呼
22:10 消 灯
航空自衛隊の「航空学生」への試験
「航空自衛隊航空学生」の場合は、山口県防府市にある防府北基地で2年間の基礎教育を受けます。その後飛行準備課程に進み、約半年間で飛行訓練に必要な知識を学びます。
その後の初級操縦課程では静岡県藤枝市の静浜基地か防府北基地で約半年間、最初の飛行訓練を受けます。そして鳥取県境港市の美保基地や、福岡県遠賀郡の芦屋基地、宮崎県児湯郡の新田原基地、宮城県東松島市の松島基地、愛知県小牧市の小牧基地、そして浜松基地などでそれぞれ、戦闘機要員と輸送・救難機要員に分かれ、必要な技術を身につける訓練があります。
各課程の中で国家資格の取得が必要であり、資格を取得すると、航空自衛隊のパイロットの証である航空自衛隊ウイングマークが授与されます。
航空自衛隊の「航空学生」の詳細
空自パイロットの約6割を輩出する航空学生になるには、倍率は50~60倍になることもあります。試験は3次まであり、筆記試験や適性検査、実際に航空機に乗って行われる操縦適性検査などを含みます。合格後は約2年間、一般教養や物理化学に加え、航空気象、航空力学、電子工学といったパイロットに必要な専門知識を学びます。同時にパイロットの必須知識である英語にも力を入れます。航空学生の課程を修了後はプロペラ機やジェット機による操縦教育を経て、パイロット資格を取得します。最終的には機種ごとのコースに分かれ教育訓練を受け、パイロットとして任務に当たることとなります。
航空自衛隊パイロットになるための条件
航空自衛隊のパイロットになるためには、防衛大学校を除き、一般大卒(飛行要員)若しくは航空学生(航空要員)として入隊する必要があります。警戒航空団のパイロットになるためには、ウィングマーク(一人前のパイロットの証)を取得後、戦闘機部隊又は固定翼の輸送機部隊に所属する必要があり、その中から選抜されることにより機種転換操縦課程を経て、警戒航空団のパイロットになることができます。
機種転換操縦課程は、警戒航空団において、E-767(浜松基地及び羽田空港周辺(シミュレーター訓練のみ部外委託教育))、E-2C/D(三沢基地)それぞれの場所において行われています。
パイロットになるための条件として、空自のパイロットになるためのルートは3つありますが、最も可能性が高いのが、高校卒業後に航空学生として空自に入ることです。空自のパイロットの約6割は航空学生の出身者です。
応募時の条件としては、18歳以上21歳未満の高卒生(もしくは見込み)が対象で、視力は裸眼が0.1、矯正が1.0以上必要です。航空学生のプログラム修了後は、山口県の防府北基地で行われる飛行準備課程と、各基地で実施される操縦訓練に従事し、最終的に空自パイロットの証である「ウィングマーク」を取得します。他には、防衛大学校もしくは一般大学を卒業した後、空自の幹部候補生学校の「飛行要員」枠に応募することも一つの選択肢です。
自衛隊パイロットの将来性
航空自衛隊は日本の空を守る唯一の部隊です。航空自衛隊は陸・海・空からなる自衛隊のうち、空域の防衛を担う部隊で、人員は4万3千人程度です。地上では自衛隊に加え警察が、海上では海上保安庁が活躍しているのに対し、日本の空域を守っているのは航空自衛隊のみです。航空管制やレーダー、迎撃ミサイルなど高度なシステムをいくつも持ち、戦闘機、偵察機、輸送機、救難捜索機ヘリコプターなど多種多様な航空機を運用しています。自衛隊パイロットは、これらの航空機を操縦する操縦士です。高度な専門知識を持った隊員ばかりの空自の中で、さらに一握りのプロフェッショナルがこの重責を担います。なるためには倍率の高い選考をクリアする必要があります。最近は、女性の進出でも注目されています。
航空自衛隊パイロットの給料・年収
航空自衛隊の採用時の階級は、航空学生が2士、幹部候補生学校の飛行要員は3等空尉(院卒は2等空尉)です。航空学生は学生ではありますが、航空自衛隊の隊員として国家公務員という立場とみなされるので給料が発生します。月給は約17万円、賞与は年2回で、2士の年収は約300万円、3等空尉は500~600万円ほどとなっています。防大や一般大学を卒業し幹部候補生として入隊した自衛官の方が昇進が早く、給料も高くなります。給料は階級だけでなく年齢によっても違ってきます。
航空自衛隊パイロットのやりがいや魅力
国の平和と国民の生命、財産を守るという、国家に欠かせない役割を担うのが自衛官です。なかでも優秀な精鋭がそろうのが航空自衛隊です。とくに航空自衛隊パイロットは、唯一日本の空域を守ることができる組織のなかでも最優秀集団です。全ての隊員に専門的な知識と技術が求められ、空自全体で高度なシステムを運用しています。航空自衛隊パイロットは航空機を操縦するという最重要なポジションを担っています。過酷な訓練を積み重ね初めて一人でジェット機を操縦できます。空から日本を護衛するという重積を負い、その最前列に立つポジションです。
航空自衛隊パイロットの勤務時間・休日・生活
航空自衛隊は24時間365日の即応態勢が必要です。ですので当然夜勤もあります。戦闘機パイロットになればスクランブル発進のための待機もあります。有事があれば、昼夜を問わず出動する準備が必要になります。その代わりに有給休暇が多く、年末年始や夏季休暇などは他の隊員より長く取れるというメリットがあります。
航空自衛隊パイロットの現状と将来性・今後の見通し
航空自衛隊パイロットは、他の職業からの需要は大きいです。最近は民間企業のパイロットは不足傾向なので、航空自衛隊パイロットは、そうした市場にも強く求められる人材です。万が一転職することになっても職に困ることはまずないでしょう。そして定年は50歳代半ばですが、その後民間企業へ再就職することも可能です。民間企業であれば60歳代後半まで乗務できます。定年後でも再就職は十分可能ですが、その場合、給料は大きく上がるので早期退職したとしても、生活の不安などはほぼありません。
パイロットと出会うには?
このように航空自衛隊パイロットは、厳しい航空学生生活や訓練を試験に合格した最優秀の精鋭です。自衛隊員の方のなかでも一目置かれるエリートです。婚活している方は、結婚後は安定した生活が約束されるので、理想的な相手です。
ですが航空自衛隊パイロットは、誰もが羨むエリートなので、出会い相手の心を射止めるのはそう容易ではありません。そこでお勧めしたいのが自衛会員専門の結婚相手紹介サービスの自衛隊プレミアムです。一般の結婚相談所では出会うのが難しい航空自衛隊のパイロットと出会うことが可能です。
まとめ
今回は自衛隊パイロットの学生生活を通して航空自衛隊パイロットになるまでや日常生活や将来性を見てきました。厳しい学生生活をとおして、厳格な態度や真面目な性格も培われていくようです。優秀なエリートであることはもちろんですが、人物的にも人に尊敬されるような人間性の持ち主でもあります。まさに理想的な結婚相手です。エリートで真面目、勤勉と3拍子揃った自衛隊パイロットと婚活したい方は自衛会員専門の結婚相手紹介サービスの自衛隊プレミアムで始めるのはいかがでしょうか。