自衛隊婚活をしている女性が一番気になる、自衛官の年収や階級について
自衛隊婚活をしている女性にとってやはり気になるのが、年収や階級の話題です。結婚後の生活水準に直接関わるので、聞いてみたいトピックです。結婚後にも興味があります。そこで今回は自衛官の年収や階級について、そして想定される結婚後の生活についてご説明していきます。結婚後の生活のヒントにしてみてください。
自衛官の平均年収
平均年収は次のようになっています。
平均年収の比較 | ||
年齢 | 自衛官の平均 | 一般企業の平均 |
20歳から24歳 | 479.0万円 | 263.5万円 |
25歳から29歳 | 623.9万円 | 343.3万円 |
30歳から34歳 | 718.8万円 | 395.5万円 |
35歳から39歳 | 787.7万円 | 433.4万円 |
40歳から44歳 | 849.0万円 | 467.1万円 |
45歳から49歳 | 897.5万円 | 493.8万円 |
50歳から54歳 | 935.0万円 | 514.4万円 |
55歳から59歳(定年退官後の再任用自衛官) | 921.4万円 | 507.0万円 |
このように全体的には一般企業と比べて高いのが特徴です。あくまでも平均なので、各種手当や幹部候補生かどうか、陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊などの違いで、金額は変わります。国家公務員は、俸給制度なので自衛官も同様に俸給制で給与が決定します。俸給表に関しては陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊ともに共通しており以下のとおりです。
自衛官俸給額 | ||
階級 | 号俸 | 年収 |
二等士 | 1~9 | 190~210万円 |
一等士 | 1~13 | 210~230万円 |
士長 | 1~33 | 230~280万円 |
三等曹 | 1 ~73 | 230~380万円 |
二等曹 | 1 ~113 | 250~470万円 |
一等曹 | 1 ~129 | 260~500万円 |
曹長 | 1~141 | 260~520万円 |
准尉 | 1~145 | 270~530万円 |
三等尉 | 1~145 | 280~540万円 |
二等尉 | 1~139 | 290~550万円 |
一等尉 | 1~129 | 320~560万円 |
三等佐 | 1~80 | 380~580万円 |
二等佐 | 1~32 | 410~610万円 |
一等佐(三級) | 1~81 | 480~620万円 |
一等佐(二級) | 1~57 | 550~640万円 |
一等佐(一級) | 1~45 | 570~670万円 |
将補(二級) | 1~45 | 630~730万円 |
将補(一級) | 1~4 | 870~1,100万円 |
将 | 1~8 | 870~1,440万円 |
自衛官の各種手当
自衛官には、様々な手当が支給されます。主に次のような手当があります。勤務手当は、自衛隊員としての勤務に対する手当です。階級や勤務地、任務内容によって異なります。家族手当は、自衛隊員の妻や子供などの家族を扶養している場合に支給される手当です。扶養家族の数や年齢によって異なります。住居手当は、自衛隊員が居住する住居に対する手当です。自衛隊施設や民間の賃貸住宅など、居住形態によって異なります。特別勤務手当は、任務内容が特に困難や危険なものである場合に支給される手当です。例えば、災害派遣や国際平和協力活動などが該当します。通勤手当は、自衛隊員が通勤にかかる費用に対する手当です。交通機関の種類や距離によって異なります。特殊勤務手当は空挺部隊や特殊部隊などの一部の自衛隊員に支給される手当です。通常の仕事以外で支給される手当として、夜勤手当、災害派遣手当、感染症看護手当があります。危険を伴う際に支給される手当として、落下傘隊員手当、落下傘降下作業手当、航空手当、不発弾処理手当などがあります。自衛官の方は、とにかく手当の種類が豊富なのが特徴です。そして、航空自衛官の方に支給される飛行手当が約170万円や海上自衛官に支給される艦艇手当の約170万円などのかなり高額のものもあります。
自衛官との方の結婚後の生活
そして実際に自衛官の方と結婚したらどのような生活が待っているのでしょうか。
自衛官は官舎があるので住宅費が安い
自衛官の方には官舎と呼ばれるやすい専用の安い住宅が完備されています。官舎のメリットは、なんといっても住居費が安くすむことです。官舎には自衛官の家族しか住めないので、周りも知った人ばかりで安心です。知り合いもできやすく、安心して生活できます。災害が起こっても他の家族と協力できますし、子育てにも適した環境です。転勤になっても、すぐに転居できるのもメリットです。一方でデメリットもないわけではありません。自衛官家族ばかりで、同じ職場の人との人間関係や近所付き合いに苦労したり、ストレスを感じる方もいるようです。一般の賃貸物件に比べ、気を遣わなければならなかったり、お付き合いがふえてしまうといった声もあります。条件的にも好きなようにが選べるわけではないので、自分の好みの間取りやデザイン、便利な立地や環境などが選べるわけではありません。子供が生まれたら手狭になったりということも多いです。子供がいる人にとっては、安心で安全であるという良い面もありますが、子供を通じたお付き合いが増えるなどのこともあるようです。
賃貸物件に住むこともできる
自衛官は、必ずしも住居に官舎を選ばなければいけないわけではなありません。賃貸でも良いので安心してください。官舎の雰囲気が苦手だとか、官舎での人間関係に悩まされたくないという方もいるはずです。賃貸の物件に住むこと可能です。住宅費が支給されるので、賃料の方も抑えられます。賃貸なら好きな物件を選べますし、通勤や通学に便利な場所が選べるので、他の家族がいる方にも適しています。転勤になっても手続きさえおこなえば退去すればいいだけなので、それほどの手間もかかりません。
マイホーム購入も夢ではない
自衛官は転勤が多いので、マイホームは無理と諦めているかもしれませんが、そんなことはありません。自衛官と結婚した方も、マイホームの夢を実現しています。多くの方がマイホームを購入されているので安心してください。マイホームを購入したら、子供さんがいても転校などの必要いりません。落ち着いて育児もできますし、受験などの不安もありません。自衛官のご主人が転勤になった場合、単身赴任も可能なので、それでもいいという方にとっては、マイホームはそれほど難しいことではないでしょう。
自衛官は賞与も安定している
自衛官の方の良いところは、賞与が安定して得られることです。公務員なので、景気に左右されることもありません。一般企業であれば、景気に良し悪しによって金額が変動したり、業績不振でカットなどということもありえます。国家公務員である自衛官は、そういう心配はなく安定しています。賞与を見込んでお買い物をしたり、旅行の計画を立てたりできるので生活の設計が立てやすくなります。自衛隊のボーナス支給日は冬と夏の2回です。
自衛官は休暇制度も整っているので子育てにも良い環境
自衛官には、年次、病気、特別、介護などさまざまな種類の休暇も整備されています。年次休暇は、休養日(土日)及び休日(祝日)とは別に、自衛隊施行規則では、1か月で2日、12か月で24日となります。 法令では、年24日が原則です。 病気休暇は、怪我や病気で治療が必要な時に取れる休暇です。連続90日間まで取得することができます。公務上の怪我や病気が対象となります。特別休暇としては、選挙投票や裁判員への出頭や無給のボランティア活動、結婚式や新婚旅行等(5日以内)、産前産後の健康診断、出産予定日までの6週間、出産後8週間経過するまで、妻の出産立会い、小学校入学までの子の看病など、父母・親族の葬儀、夏季休暇、年末年始休暇などがあります。介護休暇は、配偶者、子、父母、配偶者の父母の介護をする必要があるときに取得できます。このように幅広い理由による休暇が取れる自衛官の方なので、子供の出産や育児、病気などさまざまな事柄にも対応しています。
自衛官が怪我をしたり病気になってもしっかりとした補償があるので安心
常に危険と背中合わせの自衛官の任務ですが、就業中に怪我をしたり、それが原因で病気にかかってしまっても心配はいりません。結婚後の怪我や病気を不安に思われるかもしれませんが、それもしっかりと補償されています。一般的な国家公務員に対する補償や手当以外に、組合の保険などもあるので、家族がいる場合は加算して補償を手厚くすることも可能です。共済組合貯蓄、団体保険などもあり、共済組員として受けられるサービスや利用できる施設なども多いです。健康で安全、豊かに生活できるオプションが整っています。
退職後のサポートもある
さらに退職もサポートがあるのが自衛官の魅力です。任期制・非任期制隊員ともに退職後の再就職を防衛省・自衛隊がサポートし、希望者の100%が再就職を斡旋する制度があります。特に任期制自衛官の退職後は、県内の有名企業様に採用したりする機会も多く、これまでの経験を活かした職場で即戦力として活躍しています。
まとめ
このように安全、安定、一生涯のサポート、3つのメリットを兼ね備えているのが自衛官のメリットです。子供ができたり、病気になったり、老後を迎えたり、いろいろな人生の出来事にも対応しています。しっかりと人生設計ができるので、家族となった後も安心して生活を送ることが可能です。