女子にも分かる自衛隊

実録!自衛官と結婚するとこんな嫌なことが!!~その3.「根本的なデメリット」編


部隊によっては長期休暇はバッチリ!

自衛官と結婚することの「デメリット」。前回は日常生活でのデメリットについてお話をしましたが、まずはその続きを少し。長期休暇についてです。
一般的な企業には、ゴールデンウィークやお盆、年末年始といった長期休暇があります。自衛隊も「国の一組織」なので、同じようにゴールデンウィークやお盆、年末年始は基本的にお休みです。部隊によっては、有給休暇と合わせてまとまったお休みが取れることもあります。
とはいえ、突然の災害などに備えて当直や待機に就く隊員もいますが……。
(「当直」、「待機」の詳しくは>>長期出張だらけの自衛官。寂しい?それとも……?
をご覧ください)

しかし24時間体制の職場も


ゴールデンウィークやお盆、年末年始に長期休暇の取りやすい部隊がある一方、お仕事内容によっては24時間365日体制の部隊もあります。
こういった部隊に勤務していると、長期休暇だけでなく、日ごろの勤務から土日や昼夜関係なく、日勤夜勤や三交代制などいろいろな勤務体制があり、どうしても不規則な生活になりがちです。
ですので、奥さんもお仕事をしている場合、食事の準備や子供の保育園・幼稚園の送り迎えで「困ったな……」ということが度々起きてしまいます。

ですが、勤務地によっては駐屯地・基地の中に託児施設がある場合もありますし、どちらもが不規則な勤務に就いている自衛官同士というご夫婦もなんとかなっていますので(もちろんお互いが様々な努力をされていますが)、ご主人を通じて部隊に相談してみるのもひとつの手だと思います。
そして、「24時間365日体制」の部隊でも、時期は世間の休暇とずれてはいても、長期休暇がまったくないというわけではありませんよ。

根本的なデメリットは「危険」


……と、これまで、さまざまな「自衛官と結婚することのデメリット」を挙げてきましたが、一番の……というか、根本的な「デメリット」は、「危険が伴うお仕事」という点ではないかと思います。

「危険が伴うお仕事」ということで、息子や娘が「自衛官になりたい」と言ったときに反対する親御さんもいらっしゃいます。「娘が自衛官と結婚する」ことに反対する親御さんもいらっしゃいます。
子供の身を案じれば、自然なことだと思います。

しかし、子供が自衛官になることに、不安な気持ちは当然ありながらも「あなたの気持ちを尊重するよ。応援するよ」と送り出す親御さんもいらっしゃいます。「娘の結婚相手が自衛官」ということに不安を感じながらも、少しでも娘の不安が解消できるように子育ての面などで協力的な親御さんもいらっしゃいます。

ですので、「自衛官の彼と結婚する」ことに不安な気持ちを持つことはとても自然なことだと思いますし、不安を不安のまま心に留め置くのではなく、「だからこそ、こうしよう」と意思や覚悟を持つことも可能なのではと思います。
もちろん、そう簡単にはいかないのでしょうけど……。

デメリットをどう受け止めるかで、幸せな生活に!

私には、多くの自衛官の友人がいます。多くの「自衛官妻」の友人もいます。
自衛官妻には、「自衛官である男性とお付き合いを始めて、結婚した」という人もいます。「学生時代にお付き合いをしていた人が自衛官になり、結婚した」という人もいます。「結婚した夫が転職をして、自衛官になった」という人もいます。
いろんなパターンがありますが、みんながみんな、確固たる意思や覚悟を持って「自衛官の妻」になったわけではありません。
いろいろなデメリットをすべて知った上で「自衛官の妻」になったわけではありません。

だから、お付き合いや結婚生活を送る中で、デメリットに直面する度に驚き、困り、がっかりし、ケンカをすることもあります。
そして悩み、考え、ときには開き直り(笑)、幸せに暮らしています。
住む場所や旅行先が制限されていても、楽しみを見つけて幸せに過ごしています。
自衛官妻な友人たちを見ていると、「要は、一般的にデメリットと言われることでも、それをどう受け止め、どう“幸せ”にしていくか、なのかなー」と感じています。

大変なこと、不安なことがありながらも、楽しく幸せに暮らしている自衛官妻な友人たち。
だから、ご主人たちもみなさん幸せそうです。お仕事で大変なことは多々あるのでしょうが、幸せそうです。
「日本を支えてくれているのは自衛官たちなんだけど、彼らを支え、幸せにしている奥様たちもまた、日本を支えているんだな~」と、とても嬉しく、ありがたく感じています。

自衛官との結婚には、こんな素敵なメリットが


これまで、3回に渡って「自衛官と結婚することのデメリット」をお話してきました。
そんな中で、私が個人的に「自衛官と結婚することの最大のメリット」と感じていることがあります。数々のデメリットがありながらも、「こんな大きなメリットがあるじゃん!」と。

それは、「自衛官はとても家族を大切にしている」ということ。
もちろん、人それぞれ程度に差はあるのですが、自衛官たちは本当に家族を大切にしているなーと実感する場面がよくありますし、また自衛隊という組織に「家族を大切にするのは当たり前のこと」「家族あっての自衛隊だ」という空気があるように感じます。

その理由は、「自衛官になりたい」と思う人の特性に関係しているのかもしれません。
自衛官を志望する人は「人を守りたい」「生まれ育った場所や文化を大事にしたい」と思っている人が多いものです。だからこそ「国を守る」という役割を持つ自衛隊を志望します。
「人を守りたい」「生まれ育った場所や文化を大事にしたい」という思いを持っている……そんな人たちが、「家族を大切にする」のはとっても自然なことなのかもしれませんね。

岡田真理のほじくりコラム(毎週金曜更新) >> こちら

pc_bridal


2018-05-05 | 女子にも分かる自衛隊

関連記事

ページトップへ