実録!自衛官と結婚するとこんなデメリットが!!~その1.大災害編
うろたえず、幸せをつかむために、「デメリット」を知っておきましょう
今回から数回に分けて、自衛官との婚活を希望するみなさんにとても悲しい現実を突きつけるお話をします(笑)
自衛官と結婚することに対して不安な気持ちを持っている方もいらっしゃるかと思いますが、ひょっとしたら今以上にもっと不安にしてしまうかもしれません。
ですが、あえて「こんな可能性もある」とネガティブなことを一度考えておくと、いざ現実に直面したときにうろたえずに対応できますし、婚活に対しても夢を見過ぎることなくリアルな幸せへの道を進むことができるのでは?と思います。
ということで、今日のテーマは「自衛官と結婚することのデメリット」のうちの「大災害時」について。デメリットに対してどう心構えをしておけば良いかについても、一緒に考えていきましょう!
自衛官は家族を守ってくれる?
「自衛官と結婚を希望する女性が増えている」というニュースが流れるようになったのは、5~6年ほど前だったかと思います。私も「『自衛官は私を守ってくれそう』という理由で、自衛官との結婚を希望する女性が多い」というニュースをたびたび耳にしました。
すると私の周囲では、そのニュースに対して否定的な意見が上がりました。
「『自衛官は私を守ってくれそう』と言うが、一番守って欲しい災害時に自衛官は家族のもとからいなくなってしまう。『守ってくれそう』という理由で自衛官と結婚したがるのは浅はかだ」と。
これは、今でもよく言われますので、同様の意見を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、自衛官は大災害が起きると家族のもとからいなくなってしまいます。一番そばにいて欲しいときに、いなくなってしまいます。自衛官の全員が災害の現場に行くわけではありませんが、現場には行かない自衛官も災害に関するお仕事で忙しくなりますし、災害で多忙にも関わらず通常の国防任務も継続しなければなりません。ですので、大きな災害が起こると、自衛官は「家族と一緒にいる」ことができなくなってしまいます。
「守ってもらう」のではなく「自分が守る」心構えを
ですが、これはなにも自衛官に限ったことではないと思います。大きな災害が起こると、自衛隊だけでなく警察や消防、自治体、そして電気やガス・水道などのインフラ関連、交通機関、物流、製造、農業や漁業、畜産業、そしてそれらを取り扱う販売や飲食店など、どんなお仕事も影響を受けます。その度合いに大小はあるでしょうが、どんな職業の人も多忙になり、「家族と一緒にいて、家族を守る」に専念することは難しいです。
「なにが起きても、絶対に家族に寄り添い、必ず家族を守ることができる職業」は世の中にひとつもないのではないでしょうか。
結局は、どんな職業の人と結婚しても、「何が起きても夫に守ってもらおう」ではなく「何が起きても自分が家族を守るんだ」という心構えは必要なんですよね。
自衛官という特殊性を、メリットに変える
もちろん、自衛官は数ある職業の中でも、その特殊性から「大災害時に家族と一緒にいる」ことの難しさは高い部類だとは思います。ですので、そこは「デメリット」であるといえると思います。
しかし、デメリットである自衛官という特殊性を、メリットに変えることもできます。自衛官は、災害が起きたときにどう対処すれば良いのかという知識に長けた人が多いです。日ごろからその知識を分けてもらっておけば、いざというときに夫がいなくても、家族を守るために活かすことができます。「災害に備えた訓練を日ごろから行っている人」と一緒に過ごす時間が多ければ多いほど、こちらにもその覚悟は、徐々にではありますが自然と伝わってきます。「何が起きても自分が家族を守る」ために、これらは大きなメリットであるといえます。
災害派遣から帰ってきた夫に大ショック!
ここでもうひとつ、大災害に関する「デメリット」のお話。自衛官を夫に持つ、ある友人のエピソードです。
この友人の夫は、ある災害で出動し、被災地で人命救助の活動を行いました。赤ちゃんが産まれたばかりで友人も心細かったのですが、周囲の助けを借りながら、夫の長期不在を乗り切りました。
災害派遣が終わり、やっと帰宅した夫。友人はその帰りを心待ちに、とても楽しみにしていたのですが、玄関のドアを開けた夫と対面すると、友人はとても大きなショックを受けたそうです。
「被災地や被災者の方々のことを考えたらこんなことを言ってはいけないのは分かっているんだけど……帰ってきた夫が、とっても臭かったの。今まで嗅いだことのないような、近づきたくないくらいの臭いで」
彼女もテレビの報道を見ていたので、夫がどんな現場にいたのか、どんな活動をしていたのかは知っていました。しかし、臭いはテレビでは伝わりません。「夫は疲れて帰ってくる。泥水の中で活動して、体も服も汚れているだろう」という覚悟はしていましたが、臭いのことは想像もしていませんでした。そして、ショックを受けてしまいました。
「赤ちゃんの物の洗濯だけでも大変なのに、どうすればいいんだろう……。夫に自分で洗濯して欲しいけど、疲れ果てている夫にはさせられないし……。それに、この臭いはどうやったら取れるんだろう……。ああ、大変だ……」
「デメリット」の考え方を変えてみましょう
大災害時の夫の不在、そして帰宅後の臭い、洗濯物。
どちらも「デメリット」といえるものなのかもしれません。でも、あらかじめそのことを知っておけば、うろたえることなく冷静に対応することができますよね。
とはいえ、実際にこれらのことに直面すると、「嫌だ」と感じてしまう方が多いのではないかと思います。人間ですからそれはとても自然な感情です。
でも、もし心に余裕があれば、少し考え方を変えてみてください。
もし、あなたが「何が起きても自分が家族を守るんだ」という覚悟を持っていて、大災害時に夫の不在を不安に思わずにいられたら、夫は安心して家族を妻に任せ、被災地での活動に集中することができます。これは、被災地や被災者にとても役立つことです。
もし、あなたが「どんな汚れも臭いも任せろ!ぜんぶきれいに洗濯するぞ!」と覚悟を持っていれば、やはり夫は安心して被災地での活動に集中することができます。実際に被災地で活動をするのは夫ですが、活動時の被服を洗濯することで、あなたも被災地や被災者に役立つことをしているのです。
大きな災害が起こると、ボランティア活動や募金活動が活発になります。テレビなどで被災地の様子を見て、「私も何か手助けをしたい。被災地や被災者の役に立ちたい」という思いに駆られる人は少なくありません。
大災害時の夫の不在、帰宅後の臭いを「デメリット」ととらえるのではなく、「夫をサポートすることで、私も被災地や被災者のお役に立てるんだ」と考えれば、「デメリット」もそうではなくなるんじゃないかな、と思います。
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