女子にも分かる自衛隊

読書の秋……自衛隊を知るにはこの一冊!


本やマンガで自衛隊に触れてみましょう!

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「自衛官と結婚したい」
「自衛官と婚活したい」
「自衛官と出会いたい」
と思っている方でしたら、「自衛官」「自衛隊」に多かれ少なかれの興味を持っていらっしゃるかと思います。そこで、私もそのお役に立てれば……と、こちらのコラムを書いているんですが、今日は別角度から。「本やマンガを通して自衛隊を知ってみませんか?」というお話です。
題して、「自衛隊を知るにはこの一冊!」。
自衛官、自衛隊のことを描いた作品はとってもたくさんありますが、その中から岡田が厳選したオススメ本をご紹介します。
読書の秋。温かいスープでも飲みながら、ぜひ本を通じて自衛官、自衛隊に触れてみてください。

「クジラの彼」(著)有川浩

自衛官との婚活をご希望の方なら、有川浩さんの作品は一度は手に取ったことがある方も多いかと思います。もし、まだの方がいらっしゃったらぜひオススメしたいです。
数ある自衛隊本の中でも、「自衛官×恋愛」モノとしては有川浩さんはピカイチ。自衛隊の中の人からは、「こんな設定あり得ないって!」とか「こんな展開ないでしょ!」というツッコミもちらほらお聞きするんですが、私はフィクションとしてのその「あり得なさ」こそが有川浩ワールドの超甘~い恋愛物語を盛り上げていると思います。そもそも、フィクションに「あり得なさ」はつきものですしね。
一方、有川浩さんはとても綿密に各部隊を取材された上で執筆されています。「こういうお仕事ってこんなことがあるんだ」という自衛隊トリビアも散りばめられているので、ストーリーを楽しみながら自衛隊のお勉強もできちゃいます。

「クジラの彼」は、潜水艦の乗員である海上自衛官とOLの恋愛ストーリー。表題の「クジラの彼」の他、陸上自衛官や航空自衛官が登場する短編もいくつか収録されています。
有川浩さんといえば、数年前にドラマ化された「空飛ぶ広報室」、そして陸海空自衛隊それぞれを描いた「塩の街」、「空の中」、「海の底」(いわゆる「自衛隊三部作」)も合わせてぜひどうぞ!

「亡国のイージス」(著)福井晴敏

こちらは恋愛要素ゼロですが、自衛隊作品では名作中の名作。映画化されたのでご覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか?
こちらの舞台は、海上自衛隊のイージス艦。工作員に立ち向かい、2人の海上自衛官が戦う物語です。
イージス艦という特殊な乗り物が舞台なので、読んでいて少し難しく感じるかもしれません。分からない用語はネットで調べながら読み進めるのもいいですし、分からないまま「そういうものがあるのね」とストーリーを追っていっても、だんだん理解できてきて物語に引き込まれていくと思います。
私のオススメポイントは、登場する2人の海上自衛官の人物像。ミステリアスだったり、熱い心を持っていたり……と物語の展開によって彼らの印象も変わってくるんですが、この2人がとても魅力的なんです。
登場人物を思い描きながら、ぜひ壮大なストーリーをお楽しみください。

「オリンピックと自衛隊」(著)渡邉陽子

こちらは毛色が変わって、ノンフィクションの作品です。
スポーツの祭典であるオリンピックですが、実は自衛隊がとても重要な役割を担っています。選手としても毎回自衛官がいくつかの競技に出場し、メダルを獲得したりしていますが、それだけではないんです。
過去に日本で行われた東京、札幌、長野オリンピックでは、自衛官が開会式で国旗を揚げたり、ブルーインパルスという飛行機が空に五輪の絵を描いたり、競技の運営をサポートしたりしました。長野オリンピックでは、スキー競技場の雪をみんなで歩いて踏み固める……なんて地味な作業も。

こちらの作品では、1964年の東京オリンピックに自衛隊がどう関わり、どんなドラマがあったのか……が克明に描かれています。
2020年の東京オリンピックでは、自衛隊がどう関わるのか……はまだ分かりませんが、個人的には、おそらく自衛官のみなさん大忙しになるだろうな~と思っています。
これを読んでおくと、2020年のオリンピックがまた別の面からも楽しめると思いますよ!

「いざ志願!おひとりさま自衛隊」(著)岡田真理

おひとりさま自衛隊

えー、手前ミソですみません。私の著書です。……が、ぜひご紹介させてください。
というのも、この本を出版してから、自衛官の奥様方からの反響がすごかったんです。
「旦那は家で仕事の話をまったくしないの。でも、本を読んで自衛隊のことが分かるようになったのよ」
「今まで旦那の階級も知らなかったけど、旦那がなにをしてるのか興味を持てるようになったわ」
「自衛隊の本って難しいのばかりだけど、これはすごく分かりやすくて面白かった」
「旦那ってこんなことしてたのね~。本を読んで良かった。ありがとう!」
奥様方から、さまざまなお声を頂きました。

また先日、知人の自衛官が「今度結婚することになりました」と彼女さんを紹介してくれました。「初めまして」とご挨拶した彼女さんの手には……この本。
「彼女に自衛隊のことを知ってもらおうと思って、岡田さんの本をプレゼントしました」と知人が話してくれたんですが、こんな感じで自衛官が彼女さんに「これ読んで」と使ってくださることも多々あるようです。ありがとうございます。

私は陸上自衛隊の予備自衛官というものをやっています。予備自衛官になるために、「予備自衛官補」という身分で50日間の訓練を受けたんですが、この本はその50日間のことを描いたエッセイです。
また、予備自衛官になってから東日本大震災が発生し、初めて予備自衛官が実働招集されました。文庫版ではこの災害派遣についても触れています。

私自身、50日間の訓練を受ける前は、「自衛隊のことなんてなーんにも知りませーん」なフツーの女子でした。ので、文章はすべて、「なーんにも知りませーん」な女子が読んでも分かるような言葉を使っています。
自衛隊入門に、ぜひどうぞ!

「よくわかる自衛隊 (楽しい調べ学習シリーズ)」(監修)志方俊之

またまた毛色変わって、こちらは小学生向けの図鑑です。そしてまたまた手前ミソですみません。文章は私が担当しました。
「自衛隊ってなに?」「どんな役割なの?」「どんな訓練してるの?」「どんな装備品なの?」……を事細かに、しかし小学生でも分かるように書いています。
とはいえ、内容は決して子供騙しではありません。「憲法9条」「集団的自衛権」「弾道ミサイル対処」「島嶼防衛」なんて大人でも難しいことも解説しています。
文章は、「小学校高学年の子だったら、大人の力を借りずに一人でも読める」ようにしました。単語や言い回しも小学校高学年の子が分かるように書いていますし、漢字にはすべてフリガナが振ってあります。

こちらの本も、たくさんの方から反響を頂きました。
「うちの子が喜んで読んでるよ」
「子供に……って買ったんだけど、私もすごく勉強になった」
「北朝鮮から弾道ミサイルが……ってニュース、前はよくわからなかったけど、自衛隊がどうやってるのか分かるようになった」
「離島ってこうやって守ってるんだね。これ、大人が読んでもためになるよ」
自衛隊のお勉強に、安全保障関連のニュース解説に、ぜひご活用ください!

「ライジングサン」(著)藤原さとし

最後にご紹介するのは、マンガ。こちらはまだ連載中で、完結していません。私も続きを楽しみにしています。
この作品の主人公は、自衛隊に入隊したばかりの隊員。訓練や自衛隊での生活を仲間たちと乗り越えていく……というストーリーです。
自衛隊の入隊方法には、「自衛官候補生」としてだったり、「幹部候補生学校」や「防衛大学校」に入学したりと、さまざまなルートがあります。
でも、入ったばかりの隊員がどんなことを乗り越えて、どんな試練を受けて、どんな仲間がいて……というのは、すべての自衛官に共通するものです。すべての自衛官が、同じような体験をし、同じような心の動きを味わっています。
みなさんがこれから出会う自衛官が、陸海空のどこの人でも、どんなお仕事をしている人でも、この作品のような実体験を持っています。
みなさんもこの作品で、ぜひ彼らの原風景に触れてみてください!

岡田真理のほじくりコラム(毎週金曜更新) >> こちら

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2016-11-30 | 女子にも分かる自衛隊

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