自衛官妻の心構え〜アイアイシ〜
私が自衛官である彼と出会ったのは今から5年前。
自衛官と結婚をして3年になります。
まだまだ経験不足で私自身が『自衛官との結婚』についてあれこれ言える立場ではないのですが、
ご縁があって『自衛官との真面目なお付き合い・結婚』を目的としたパーティーの司会進行をお手伝いさせていただいております。
年間1,000組近いカップルを見送り、その中から数々の成婚者が誕生しました。
成婚した女性を言葉で表現すると
『大らか、寛容、穏やか』と前向きな言葉が非常に多く思い浮かびます。
そして本当に良く笑う人が多い気がします。
自衛官との恋愛・結婚を考える時ほぼ全員に起こる可能性があるのは『不測の事態』です。
自衛官とはその仕事柄不測の事態がよく起こります。
その時、柔軟に対応出来る事が必要になって来ると思ます。
『恋愛期間』も多くのことが起こります。
きっとそれが原因で『これか先本当にやっていけるのかな？』と不安に思う瞬間もあると思います。
ですが、私はその不安に思う気持ちこそ大事に見つめてあげて欲しいなと思います。
ここで少し話が横道にそれますが、
私が予備自衛官を志した時は俗に言う婚約期間で結婚式の準備をしている時でした。
予備自衛官補の試験を受ける事になった経緯は、
私個人の人生観を大きく変える出来事が理由です。
それは私にとってとても大切な出来事で、
もし皆さんに直接お会いする機会があればお話出来たらなと思います。
予備自衛官になると決めてから試験までの試験までの3ヶ月間、
毎日深夜遅くまで『問題集』と格闘しました。
勉強の難易度としては『高校入試レベル』でしたが、
内容のほとんどがすっかり忘れてる事ばっかりだったので必死でした。w
予備自衛官補として採用された事を自分の担当者から聞いた時には本当に泣けました。
採用者は東京都新宿区に所在する『防衛省』での『辞令書交付式』に出席します。
その時の訓示に強く心を打たれました。
『自衛官は初めはみんなスーパーマンじゃない。
訓練を重ねて一人一人がスーパーマンになるんだ。』
あぁ、そうか、初めは『何も知らない、何も出来ない状態』なんだなと。
自衛隊の中ではたかが『靴ひもの結び方』にも厳しい決まりがあります。
そういった事を一つ一つ学んでいくんだなと。
そしてこれは『自衛官の彼女・妻』にも当てはまるなと思いました。
自衛官と出会い、付き合っていくにはどうすればいいのか
始めは何も知らないし、よくわからない事なんだなと。
でも私はそれで良いと思います。
知らない、よくわからない『不測の事態』が起こって初めて対処法を自分で考える。
そういう対処法を自分で一つずつ見つけて気が付いたら
しっかりとした絆で結ばれたカップル、夫婦が生まれるんだなと思います。
じゃあ『不測の事態』ってなんだろう？
聞いた事がある方もいらっしゃるかもしれません。
陸海空でそれぞれ内容が異なるので一般的な事を書いてみたいと思います。
• 数週間から数ヶ月連絡が取れない（もしくは取りにくくなる）事もある。
• 土日でも会えない事もある。（演習、当直、残留という言葉がよく登場します。）
• いきなり来る『引っ越し』。（移動距離がファンタジー。）
• 謎の『学生生活』勉強祭。（学生気分とはほど遠い勉強っぷり。w）
• 会話の中で登場するオープンな『秘密』。（『それは言えません』とハッキリと言われます。w）
どもまでも出て来るのでここら辺で・・・。
これらを聞いて
『私の彼は自衛官である！お国を守る為に〜』的な感じになるよりは、
『マジですか？ウケる！』くらいの方が正直私は良いと思っています。
日本の自衛官が数十万人いてその内の既婚者数の数だけ伴侶がいる。
実際にお互い支え合いながら生活をしている人が確かに大勢いる。
きっとみんな初めは知らない、わからない事もあったと思います。
ですがそれらをみんな笑い話にして楽しく話してくれます。
長く夫婦生活をしていらっしゃる方々の奥さんは本当にみんな明るくて物腰が柔らかくて素敵な人ばかりです。
そうゆう人に私もなりたいなと思っています。
自衛官は入隊する時に必ず『宣誓』をします。
自衛隊法施行規則によって定めらた服務の宣誓です。
女性も結婚の時にする『誓い』があります。
属に言う『健やかなる時も、病める時も、喜びの時も〜』です。
私は神社での神前式だったので
『私達はお互いに全幅の至情をを捧げて、
相愛し苦楽をともにし、千代八千代まで幸福な家庭をいとなみます〜』といった内容でした。
『相愛し』この言葉が今の私を支えています。
自分の人生で愛する事を決めたのなら、
自分なりのやり方で柔らかく全うして欲しいなと心から思います。
そのお手伝いが少しでも出来たら嬉しいです。
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〜自衛官・防衛大生との真面目な出会い〜
